第204章 長谷川栞、私を死に追い込むつもりか

中野航平は、あえて沈黙を選んだ。広報部にも「手を出すな」とだけ伝える。

ネット民が勝手にカップル扱いして盛り上がるなら、好きにさせておけばいい。

指示を受けた広報部は、さっそく水面下で「中野航平はノーコメント」という空気を流した。

すると、もともと様子見していたインフルエンサーたちが一斉に動く。中野グループが反応しないと分かった途端、祝福だの匂わせだの、拡散に次ぐ拡散。カップル推しの盛り上がりは、あっという間に次の段階へと進んだ。

マンションの一室で、中尾美希はスマホ画面を睨みつけていた。

中野航平と長谷川栞を祝うコメントが、タイムラインを埋め尽くしている。

奥歯が、ぎり、と鳴る...

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